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運輸安全マネジメント

2021年7月1日
立川バス株式会社

2020年度運輸安全マネジメントの結果報告および運輸安全マネジメントに関する取り組みの公表について

立川バス株式会社では、運輸業の使命である無事故、安全輸送体制の強化、そしてお客さまの立場にたった便利で、親切なサービスを徹底していくために、企業理念を制定しています。

【企業理念】

安全、安心を第一に、
便利で、親切なサービスでお客さまと地域に貢献します。

私たち全従業員は、一丸となって以下のとおり継続的に輸送の安全性の確保、向上に取組んでまいります。

1.輸送の安全に関する基本的な方針
(1)取締役社長は、輸送の安全の確保が事業経営の根幹であることを深く認識し、社内において輸送の安全の確保に主導的な役割を果たします。
また、現場における安全に関する声に真摯に耳を傾けるなど現場の状況を十分に踏まえつつ、従業員に対し輸送の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底させます。
(2)当社は、輸送の安全に関する計画の策定、実行、チェック、改善(Plan Do Check Act)を確実に実施し、安全対策を不断に見直し、全従業員を挙げて業務を遂行することにより、絶えず輸送の安全性の向上に努めます。また輸送の安全に関する情報については積極的に公表いたします。
(3)年間計画、教育計画に基づき、定期的に各種運転士教育を実施するとともに、各営業所の運行管理者による運転士の教育指導を行います。
(4)安全運動として、下記のとおり年4回実施し、年間を通して輸送の安全性向上に努めます。

①春の全国交通安全運動(4月上旬)

②夏の事故防止運動(7月下旬~8月下旬)

③秋の全国交通安全運動(9月下旬)

④年末年始自動車輸送安全総点検(12月上旬~1月上旬)

また、必要に応じて営業所独自で別途事故防止運動を実施し、安全性の向上に努めます。

2.輸送の安全に関する目標及び当該目標の達成状況
【基本動作の徹底・大型二種運転免許を大切に】
(1)2020年度目標

  • [1] 重点項目
  •   ① 接触事故の撲滅
  •   ② 車内人身事故の撲滅
  •   ③ 逆突事故の撲滅
  •   ④ 交差点事故防止
  •   ⑤ 規定の順守
  • [2] 事故削減目標
  •   ① 重大事故0件
  •   ② 対前年50%減
(2)2020年度目標の達成状況
2020年度は自動車事故報告規則第2条に規定する人身事故が3件発生し、事故削減目標は達成できませんでした。改めて事故を分析し、再発防止策を検討することが肝要であり、引き続き鋭意事故防止に取組んでまいります。
具体的な取組み例としては、過去に事故を起こした交差点を重点箇所と位置づけ、各種運動時や街頭指導日に本社運輸計画部安全推進・教育課、営業所管理者、運行管理者等が現地で立哨し、注意喚起と再発防止に努めています。また従業員教育でも再発防止について指導教育しています。
3.2020年度自動車事故報告規則第2条に規定する事故について
人身事故 3件
車両故障 0件
4.輸送の安全に関する組織体制及び指揮命令系統
輸送の安全に関する組織体制及び指揮命令系統については、別紙1のとおりです。
5.輸送の安全に関する重点施策
(1)輸送の安全の確保が最も重要であるという意識を徹底し、関係法令および安全管理規程に定められた事項を遵守いたします。
(2)輸送の安全に関する経費支出および投資を積極的かつ効率的に行うよう努めます。
(3)輸送の安全に関する内部監査を行い、必要な是正措置または予防措置を講じます。
(4)輸送の安全に関する情報の連絡体制を確立し、社内において必要な情報を共有し、確実かつ迅速に伝達いたします。
(5)輸送の安全に関する教育および研修に関する具体的な計画を策定し、これを確実に実施いたします。
6.輸送の安全のために講じた教育
(1)新人運転士教育

大型バス未経験の新人運転士が増えている実情を踏まえ、乗務経験の豊富な専属の教官による実地講習と座学のメニューに加え、新人運転士の教習用に使用している教習車(特別装備車両)を活用し、車両に装備されているG(加速度・減速度)センサーにより運転士のGを数値化し、教官用のブレーキによりGを再現し、お客さまの立場で加速・減速によるストレスの掛かり方を身をもって体験することにより、自分の運転スキル向上を意識させる教育に取り組んでおります。

教習車(特別装備車両)
教習車(特別装備車両)
教官席の様子(特別装備)
教官席の様子(特別装備)
お客さまの立場で加速・減速の体験
お客さまの立場で加速・減速の体験
実地講習の様子(バスの特性)
実地講習の様子(バスの特性)
(2)事故惹起者教育
事故惹起者教育においては、ドライブレコーダー画像などで事故内容を分析し、その事故の原因を探り、適切に指導することと、再発防止について教育を実施しました。また、事故傾向に着目し、教習車を使用した実地教習を行い、自身の運転の癖や注意点を客観的に把握し、“安全運転”・“防衛運転”のスキルアップにつなげるように指導・教育を行っております。
(3)車いすを使用した教育
車いす教育においては、適切に車いすを固定することで、お客さまの安全を確保し安心してご乗車していただけることを目的に実施しました。また、新しいタイプの車いすのお客さまへも、全乗務員が確実に応対できるよう、研修をおこないました。
車いすを使用した教育車いすを使用した教育
(4)入社半年運転士への教育
入社半年を迎えた運転士と面談し、“仕事に対する気付き”や、“職場環境”・“人間関係”等について率直な意見を聞き、アドバイスを行うとともに、会社に期待すること(要望)を聞き、悩みやストレスを溜めることなく、乗務に向き合えるように話し合いの機会を設けております。

入社半年運転士への教育入社半年運転士への教育
(5)入社2年未満運転士への教育、入社15年前後の運転士への教育、安全推進・教育課の教育の実施
過去の事故統計から入社後2年を経過した運転士に対し、外部講師を招き専門的な教育を行いました。
座学、グループワークを通して運転への考えを改めて意識するようになりました。
また入社後2年未満運転士同様、15年前後の運転士に対しても同様に教育を行いました。座学、グループワークを通して運転への考えを改めて再認識するようになりました。
入社後2年未満運転士教育・15年前後の運転士教育、双方の教育終了後に安全推進・教育課にてドライブレコーダーを使った教育や最近の事故傾向と対策、ヒヤリハットなどの教育をおこないました。

入社2年未満運転士への教育、入社15年前後の運転士への教育、安全推進・教育課の教育の実施入社2年未満運転士への教育、入社15年前後の運転士への教育、安全推進・教育課の教育の実施
入社2年未満運転士への教育、入社15年前後の運転士への教育、安全推進・教育課の教育の実施入社2年未満運転士への教育、入社15年前後の運転士への教育、安全推進・教育課の教育の実施
(6)事故発生時の初動対応講習
2月17日、18日に提携している保険会社から講師を招き営業所運行管理者を対象に、事故発生時の初動対応講習を開催しました。実際の事故が発生したケースを想定して、正しい対応を実践方式で学びました。 事故発生時の初動対応講習事故発生時の初動対応講習
(7)お客さまの声を安全運転に活かす取り組み
2月22日に各営業所の運行管理者や安全推進・教育課員が参加し、お客さまから寄せられた安全に関する様々なご意見をもとに、安全性の更なる向上を目指し全営業所での情報共有を目的とする勉強会を開催しました。 お客さまの声を安全運転に活かす取り組みお客さまの声を安全運転に活かす取り組み
(8)接遇アナウンス~基本用語例~ の作成
運転士に毎年配布している接遇アナウンス~基本用語例~(第4版 見やすいA4サイズに変更)
新たにお客さまから寄せられたご意見例や感染症対策等、内容も拡充し配布しました。接遇面でもお客さまに安心してご乗車いただけるよう、全運転士の教育に活用していきます。今後も適宜内容を更新していきます。

接遇アナウンス~基本用語例~の作成
(9)運転士業務マニュアルの作成
運転士作業基準に基づき、バスの特性や災害時の対応、安全に関する情報を掲載し新たに全運転士に配布しました。幅広く各種教育で活用し、個々の安全運転意識の改善に努めてまいります。

運転士業務マニュアルの作成
(10)ASK(アスク)飲酒運転防止インストラクターの資格取得
ASK(特定非営利活動法人アルコール薬物問題全国市民協会)が主催している“飲酒運転防止インストラクター”養成講座を運行管理者(7名)に受講させ資格を取得しました。受講修了者を招集し、専用の教育プログラムを作成。2020年度より運転士教育で使用しています。アルコールの基礎知識や飲酒が身体に与える影響等を専門的な知識を持って引き続き教育に活かしてまいります。
ASK(アスク)飲酒運転防止インストラクターの資格取得ASK(アスク)飲酒運転防止インストラクターの資格取得
7.輸送の安全のための継続的な取組み
(1)車内転倒事故防止注意喚起シールの車内床面への貼付
お客さまへの車内での注意喚起の一助として、乗合バス全車にひきつづき貼付しています。
車内転倒事故防止注意喚起シールの車内床面への貼付車内転倒事故防止注意喚起シールの車内床面への貼付

 

(2)ドライバー異常時対応システム(EDSS)の導入(路線バス・高速バス)
ドライバーの異常事態時に、非常押しボタンにより車両を停止させるシステムが搭載されたバスを、2020年度より高速バスにつづき路線バスへも導入しております。 ドライバー異常時対応システム(EDSS)の導入(路線バス・高速バス)ドライバー異常時対応システム(EDSS)の導入(路線バス・高速バス)

 

(3)小田急グループのバス事業者全社で「小田急グループ交通事業者安全統括管理者会議 バス分科会」を開催し、グループ内バス事業者全体で情報交換および情報の共有を図っております。2020年度はコロナ禍で全体会議は実施できませんでしたが、情報交換は欠かすことなく今後も様々なかたちで開催していきます。

 

(4)イエローストップの確実な実施
過去に事故を起こした交差点を事故防止重点箇所と位置づけ、各種運動時や街頭指導日に本社運輸本部、運輸計画部安全推進・教育課、各営業所管理者、運行管理者等が現地で立哨し、注意喚起と再発防止に努めています。
イエローストップの確実な実施イエローストップの確実な実施

 

(5)採用の取り組み
2020年度より新たに運転士の養成制度(キャリアパス)を取り入れた採用をしています。高卒、専門卒、大卒の新卒者を対象に、大型二種免許取得までの期間、営業所や、本社で様々な経験を体験し、将来に活かしていく運転士見習い制度です。
採用の取り組み採用の取り組み

 

(6)健康起因事故防止と疾病予防の取り組み
健康起因事故を防止するため、乗務員に対する睡眠時無呼吸症候群(SAS)検査と脳ドッグ検査(MRI,MRA)を乗務員対象に定期的に実施しています。また、インフルエンザ罹患による運行への影響を予防するため、全従業員を対象に予防接種を行いました。営業所には大型の加湿器の設置を行い、乾燥によるウイルスの蔓延を予防いたしました。2020年1月からの新型コロナウイルスの蔓延・予防については、監督官庁の指導等に基づき対応するとともに、お客さまに安全に安心してバスにご乗車いただくため、乗務員のマスク完全着用、手洗い・うがいの励行と共に、バス車内には空間除菌剤の設置と窓開けによる車内換気、路線バス、高速バス車両の運転席付近に特注アクリル板を設置し、乗務員からお客さまへ感染させてしまうリスクを低減し感染拡大防止に努めております。また、車内清掃の際はアルコールによる消毒もあわせて実施しております。

 

(7)社内報の作成(季刊)
社内報を通して、会社の安全に対する取組みや運輸安全マネジメントの重点項目を周知しています。
また、記事の中で会社の施策や目標、時事の話題等を取り上げ、従業員の目に届くよう配慮しています。

 

(8)各種交通安全運動の主体的な取組み
交通安全運動啓発のワッペンを全従業員が着用し、交通安全運動に対して積極的に取組んでいます。
また、営業所ではのぼり旗を立てて運動自体の意義を浸透させ事故防止に主体的に取組んでいます。

各種交通安全運動の主体的な取組み

 

8.輸送の安全に関する計画
輸送の安全に関する計画については、別紙2のとおりです。
9.輸送の安全に関する予算等の実績額
安全性の向上を図るための経費支出および投資は、次のとおりです。
2020年度実績

・新車導入台数(3台)
(高速バスEDSS搭載、衝突軽減装置搭載車 1台)
(路線バスEDSS搭載、ハイブリッド車 1台)
(コミュニティバス 1台)
86百万円
・運転席アクリル板
(新型コロナウィルス飛沫感染等防止遮へい用)
20百万円
・スタッドレスタイヤ 9百万円

 

その他
・車いす固定装置(新しいタイプの固定具)新車導入時から変更しています。
・高速バス車両ドライブレコーダー旧型から新型への載せ替え(8台) 
(高速バスについては路線バス同様、すべて新型のドライブレコーダーに統一されました。)
0.5百万円
2021年度導入計画
 

    • ・新車導入台数(3台)
      (路線バスEDSS搭載、ハイブリッド車 1台)
      (コミュニティバス 2台)
    • ・スタッドレスタイヤ
10.事故・災害等に関する報告連絡体制
事故・災害等が発生した場合における当該事故、災害等に関する報告連絡体制は、別紙3のとおりです。
11.安全統括管理者
取締役運輸計画部長  甲斐 恒人
12.安全管理規程
別掲「安全管理規程」のとおりです。
13.輸送の安全に関する教育および研修の計画
別紙4.「2021年度 運転士教育指導計画表」のとおりです。
14.輸送の安全に関する内部監査
安全統括管理者は、自らまたは自らが指名する者を実施責任者として、運輸安全マネジメントの実施状況等を点検するため、2019年度より運輸本部内部門にて毎月業務監査を行っています。また、2020年度は12月に上水営業所、1月に福生営業所、3月に曙営業所において、貸切バス適正化センター適正化事業指導員による巡回指導を受けました。